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クレヨンは子どもたちのことば

子どもたちはなぜお絵描きが好きなのでしょう。

それは、絵が“心の言葉”だからだと思います。特に、言葉につくせないような感情が溢れるとき、クレヨンが思いを伝え心を元気にしてくれます。

戦争や災害で苦しむ子どもたちの叫びはいつも描かれた絵によって世界に伝えられます。絵は国境や言葉の違いを超えて心に響きます。日本でも阪神大震災以来、子どもたちと絵を描くボランティア活動が行われ、アートセラピーによる心のケアの大切さが認識されるようになりました。

無心に描かれた絵には、ショックから立ち直っていく“心の復興”の姿が表現されていました。 この時の活動がきっかけで、その後、アートによる心のケアがさまざまな形で試みられるようになりました。

しかし、子どもたちが心のケアを必要とするのは災害や戦争の時だけではありません。
今、平和であるはずの社会の中で、虐待など暴力事件に巻き込まれたり自らを傷つける状態にあるのは、ごく普通の子どもたちです。大人たちが起こす見える戦争、見えない戦争に世界中の子どもたちが悲鳴を上げています。

私たちは、子どもたちが絵を描くことで心の傷を癒す回復力を持っていることを多くの人に知ってもらいたいと思い、さまざまな活動をしています。
大阪の池田小学校事件の後、私たちが関わった同校の子どもや親たちのために行った絵によるケアもその一つです。そんな活動の中で、不登校、引きこもり、虐待などに苦しむ子どもたちが、絵を描きながら生きる力を取り戻していく姿を見続けてきました。

子どもたちが描く絵は、荒野に咲く一輪の花のように命のはかなさや心の優しさを伝えてくれます。
そして、クレヨンで描かれた一枚の絵が生きる力になるのです。

子どもたちが幸福に生きていくことへの思いに国境はありません。
私たちは、すべての子どもたちが心を自由に表現できる場作りをしたいという思いから、「世界子どもクレヨン基金」を設立いたしました。

基金をもとにした活動で得られる収益金、寄付金などは出張アトリエ活動や、災害や病気、虐待などで苦しむ子どもたちへの画材提供をはじめ、展覧会開催、義援金など、子どもたちの心のサポートに役立てていきたいと考えています。
皆さまのご賛同、ご協力をよろしくお願いいたします。


世界子どもクレヨン基金


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末永蒼生 プロフィール
「子どものアトリエ・アートランド」を運営。
実践から生まれたアートセラピーの手法“末永メソッド”により、不登校、虐待などで苦しむ子どもたちのケアや、子どもの表現力を育てる活動を行う。災害や事件を体験した子どもをケアするボランティアサポートに関わる。講座「色彩学校」及び「アート&セラピー色彩心理協会」代表。著書に『答えは子どもの絵の中に』(講談社)他。
ハート&カラー
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藤井 昌子 プロフィール
阪神大震災以来神戸で子どものケアのための出張アトリエボランティア活動を続けている。自由なアート・スペース「色彩楽園(しきさいがくえん)」を主宰。不登校、発達障害を抱える子どもや家庭と向き合い、各地で講演活動を行う。特別支援教育士(LD・ADHD等)。著書に『子どもが心をひらくとき』(エピック)他。
色彩楽園(しきさいがくえん)

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